センター試験廃止に思う(これからの日本の高等教育かくあるべし)

 センター試験が早ければ5年後に廃止され、新しい仕組みに変わるという。これからの高等教育はどうあるべきか?現役の学生の皆さんと考えてみた。

 社会で活躍している人が必ずしも大学でいい成績だった訳ではない。また、いわゆるいい大学を卒業しても社会で本当に活躍できる人材になるとは限らない。日本では学歴重視の風潮が強く残っているが、グローバルな視点から見た際に、本当に優秀な人材が生み出されるような大学の教育システムであるべきだ。

 センター試験を改善するのであれば、今の一発勝負方式を変えて、例えばアメリカの様に何度かトライできるようにすることも一つの案だ。センター試験は、最低限の基礎的な学力(分数計算など)のチェックに留めることでいいのではないか。

 入学試験については、一発勝負の筆記試験だけではなく、推薦のシステム等も併用して、さらに幅を広げる方向で良いと思う。

今の大学は、どこを卒業したかと言う単なるステイタスに留まってしまっているのではないか。実社会で活躍できる専門的な素養を身につけると同時に、内面の充実(人間力)を図る教育を実現したい。

 『高い山ほど裾野が広い。』これは、私が大学に入学して初めて法学を取った時の団藤重光教授が、「法律だけ勉強しても立派な法律家にはなれない。日本一高い富士山は裾野が広いだろう。法律以外の勉強も一生懸命してほしい。たくさん小説を読み、歴史、哲学、科学等々、勉強して裾野を広げてほしい。大学で勉強することは、全て裾野を広げるために役に立つ。」と教えてくれたことで、私はその時のことを今でも鮮明に覚えている。

 現在の日本の大学教育では、プレゼンテーションを含め、必ずしも自らの考えを他に伝える能力まで要求されていないかも知れない。しかし、益々国を超えたつながりが要求されるこれからは、グローバルなコミュニケーション(含む、英語)能力が要求されるだろう。

 その意味では、英語で行う授業も増えていいだろうし、オンラインを活用して、海外の大学の単位が取れるようにする方向もあるかも知れない。

 日本の大学が、これからの世界に真に通用する人材を多数生み出せるようにしたい。(了)