TPPと米議会

TPP交渉を行うUSTRは、形式的には行政府ではなく米議会の一部局である。

USTRは、外国と貿易に関する協定を交渉しても、その後、米議会を通さねばならず、その際、議会側(即ち個々の議員)から、ここを修正、あそこを修正とやられると、事実上交渉のやり直しのような事態になりかねない。

それを防ぐために、大統領に一括して交渉する権限を与えるための所謂「貿易促進権限(TPA)」法案が既に米議会に提出されているが、未だに通っていない。

米議会は秋に中間選挙を控え、個々の議員の人たちがそれぞれの地元事情も有り、「貿易促進権限(TPA)」法案に簡単に賛成できないという事情が有る。

しかし、秋の中間選挙を待っていては遅すぎるということで、今の段階で交渉しているということだと思う。

2月末にワシントンを訪問しオバマ大統領選挙で中心的役割を果たしたダッシェル元上院議員と話した際、オバマ大統領が議会対策をしないので、TPPが議会にうまく受け入れられず、歯がゆいと嘆いておられたのを思い出します。

一億の日本市場だけでなく、40億のアジア・太平洋の市場、更には60億の世界市場で日本製品が売れるように、新たな仕組みをつくることは、国の方向として大切だと思います。うまく事が運ぶよう、祈ります。