アフガン戦争後、世界経済を回復する途

いよいよ大晦日、今年も大変お世話になりました。心から感謝申し上げます。

アフガニスタンで、13年間にわたって戦ってきた米軍主体の国際治安支援部隊(ISAF)が、今年末で任務を終えるとの報道を新聞で見られた方も多いでしょう。

私は2001年9月11日(同時多発テロ)、ワシントンにいました。次の日にホワイトハウスで日本担当の責任者に会いました。彼は、「戦争だ。日本も戦わねばならない。」と言うので、議論となり、私からは、「ソ連はアフガン侵攻したために崩壊したのだから、慎重に考えてくれ。アメリカに同じ運命を辿って欲しくないから。」と言ったところ、彼は、「アメリカの軍事力は当時のソ連のそれよりずっと大きいから、すぐにカタがつく。大丈夫だ。」と言い、議論は険悪になってしまったのを覚えています。私が更に「アメリカの友人として、ソ連の二の舞を踏まないように心配しているのだ。10年たって、アメリカの自動車会社、銀行が危うくなっていないようにと心配しているのだ。」と言ったことに対して、彼は答えませんでしたが、その後、フォード、クライスラー、GMは潰れ、国が何とか立て直したのは歴史の事実です。投資銀行は全て破産しました。

アフガン戦争の開始自体は、ビン・ラデインとの戦いという文脈上避けられなかったかもしれませんが、その後のイラク戦争については、イラクにおいて結局核爆弾等が発見されなかったことから、アメリカ国内においても、本当に必要な戦争だったのかどうかについて疑問が呈されています。アフガン戦争だけであれば、アメリカは今ほどには疲弊しなかったでしょう。アフガン戦争の途中でイラクにまで手を出したことによってアメリカ経済は疲弊してしまいました。

今アメリカは、経済を立て直しを図るべく、焦点をアジア・太平洋に移し、貿易を増やし、雇用を増やそうとの観点から、TPPを進める等の戦略的な動きをしています。

それは、歴史学者トインビーが、いずれ世界の歴史の重心は西から東に、大西洋から太平洋に移るだろうと予言したことが、実際に起こりつつあるとの見方も成り立つでしょう。

日本のとるべき国家戦略は明白です。TPP(環太平洋経済連携)、日中韓自由貿易協定(私が外務副大臣として交渉開始)に加え、北東アジア経済連携構想(日本海を囲む日本、ロシア、韓国、中国にモンゴル、アメリカを加えた6カ国でのエネルギー協力、金融協力等から始める)を具体化し、これに東南アジアのRCEPを統合するのです。これによりアジア・太平洋の約40億の市場が見えてきます。

経済を緊密に繋ぎ、文化の理解を深め、政治の対話を進めることにより、日本とアメリカの間に戦争の可能性すら無くなったように、「太平洋(Pacific Ocean)」を文字通り「平和の海」とできるでしょう。そして、世界経済をアジア・太平洋が引っ張って回復させる途が見えてきます。

これが山口つよしの大戦略です。その基礎力となるのが、イノベーションです。イノベーションにより新産業を創出していくことにより、日本の国力は蓄積され、それを基礎として、アジア・太平洋市場の創出という大戦略を実現するために皆の「世話役」「調整役」「まとめ役」として働けるようになります。

そうすれば、世界のヒト、モノ、カネが日本を含むアジア・太平洋をグルグル回るようになり、西播磨を含む日本全国の繁栄も実現できます。

2015年は流動化の年になると予感します。それは新たな枠組みつくりが求められる時です。私の使命は極めて大きいと自覚し、更に精進致します。良い年をお迎えください。

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