自民党に対する対立軸は立憲民主党
民進党は民主党時代からの流れを、前原代表のトンチンカンな動きで、完全に止められ、完全消滅した。
前原氏が合流しようとした希望の党の公認候補は、憲法改正、安保法制賛成の踏み絵を踏まされた由。
民進党については、連合が支持という構図ははっきりしていただろうが、希望については、憲法改正、安保法制賛成ということであれば、連合の中の例えば、教職員組合は希望の候補者を応援できるのか、等、対応が難しいだろうと推察する。
違和感を感じるのは、一週間前まで、民進党という同じ党に所属し「同志」だった仲間に、希望の党に入党しない(できない?)人が「立憲民主党」から立候補するならば、希望の党として「刺客」を立てると言って脅していることだ。だから「無所属」という人が多いのだろう。希望の党が「寛容な」保守と言っていることと、「排除」の論理とは相容れない。「寛容」というより、「自分ファースト」?
当初、「自民vs希望の党」だと思われていたのが、「排除」の論理を小池さんが振りかざして以降、「潮目」が変わったのかな?排除の論理は、和を尊ぶ日本の文化に馴染まないのだろう。
希望の党の公認候補を見るとき、多くが旧民主党の落選者だ。決しておかしな人たちではないが、突き抜けるような人はいない。勝てる人は少ない。あれでは、いくら過半数の233人以上の候補者を擁立すると言っても、過半数を制し政権交代できる状態ではないのはもちろん、そんなに多くの議席をとれるないだろう。小手先の手品には限界がある。
政治哲学、考え方からすれば、自民党に対する対立軸は、希望の党ではなく、立憲民主党だと思う。希望の党なるものは、憲法改正賛成、安保法制賛成なのだから、基本的には、自民党と同じ、即ち「補完勢力」だ。
民主党を引き継いだ民進党をつぶした前原氏の責任はあまりに大きい。